2015年度理研シンポジウム

 

理研シンポジウム

ペタスケールシステムHOKUSAI GreatWaveと
アプリケーションの研究開発への針路

はじめに

理研では2009年から運用していたPCクラスタであるRICC(RIKEN Integrated Cluster of Clusters)の運用を昨年3月末で終了し、今年度より1ペタフロップスの演算性能をもつHOKUSAI GreatWaveシステムの稼働を開始しました。本年6月より本運用を開始します。

本シンポジウムは、本運用開始に当たってのお披露目だけでなく、1ペタフロップス級システムを実際の研究においていかに活用していくかという点に着目して、利用者のみならず、ベンダー各位な様々な方にご参加頂き、実際の利用方法や性能評価、運用などについて討論出来ればと考えております。

先々代RSCCや先代RICCの演算システムはPCクラスタ(Intel Xeonベース)ですが、HOKUSAI-GWの超並列演算システムにはスーパーコンピュータ「京」と互換性のあるSPARC64ベースのプロセッサが搭載されております。プロセッサの違いは性能の引き出しすためのチューニングが違います。また、RICCに引き継ぎHOKUSAI-GWでもGPUを搭載したサーバを装備しています。ただし、4GPU/1ノードとノードの単体性能が向上しています。

本シンポジウムでは、ベンダーのハードウェア開発者やアプリケーション担当者に講演頂いた後、
情報基盤センターからRICCの運用総括とHOKUSAI-GWの導入の狙いや基礎性能について、引き続き「京」との性能比較やHOKUSAI-GWを用いた物理実験データの解析などについての講演を予定しております。

みなさまのご参加をお待ちしております。

日時と会場

日時 2015年6月19日(金)10時~17時20分
会場 理化学研究所 和光事業所 大河内記念ホール(アクセス案内

プログラム

※講演タイトルなど決まり次第掲載いたします。当日はこちらに資料を掲載いたします。

10:00-11:00
情報基盤センターより新システムの紹介

黒川原佳(理化学研究所 情報基盤センター 専任技師) 資料
検崎博生(理化学研究所 情報基盤センター 技師) 資料

11:00-12:00 招待講演(1)
PRIMEHPC FX100の特長と概要 資料
千葉 修一 様 (富士通株式会社 次世代テクニカルコンピューティング開発本部 マネージャー)

【昼休み】 スーパーコンピュータHOKUSAI GreatWave見学会

14:00-15:00 招待講演(2)
An Update on GPU-Accelerated Molecular Dynamics and Quantum Chemistr Applications 資料

Mark Berger(NVIDIA Corporation Senior Alliance Manager, Life and Material Sciences)
 Abstract for Talk: Today, GPUs are available and pervasively utilized to accelerate all the major (and minor) molecular dynamics (MD) software applications. An update on the status and performance of key MD applications and future trends in computing and visualization will be presented. In addition, all the key quantum chemistry applications, whether molecular orbital-based, plane wave-based or density functional theory-based are either available today or being ported and optimized for delivery in the future. Status and performance of some of the key QC codes and comments on how these applications are being accelerated will be covered. A specific update on the current status of GPU-accelerated VASP discussed.

15:00-15:40 利用者からの発表(1)
All-atom and coarse-grained molecular simulations of a bacterial cytoplasm 資料
安藤 格士(理化学研究所 生命システム研究センター 生命モデリングコア分子機能シミュレーション研究チーム)

16:00-16:40 利用者からの発表(2)
京チェックスイートによるHOKUSAI-GreatWave/FX100の性能確認 資料
北澤 好人(理化学研究所 計算科学研究機構 運用技術部門ソフトウェア技術チーム)

16:40-17:20 利用者からの発表(3)
HOKUSAI GreatWaveを用いたRIBF原子核物理実験データ解析 資料
磯部 忠昭(理化学研究所 仁科加速器センター 櫻井RI物理研究室)

 概要:理研和光支所にはRIBFと呼ばれる世界最先端のRI(不安定核)ビーム実験施設が存在する。昨今の実験では、得られるデータ量も10年前に比べて1~2桁増えている。HOKUSAIを用いて、どう実験データを処理していくかについて講演する。

17:30-19:30 懇親会(広沢クラブ)

申し込み

受付は終了しました。

問い合わせ

riken-sympo@riken.jp (担当: 澤)