ウィルススキャン機能に関する注意

メールサーバーpostmanのウイルススキャン機能に関する注意

2004年07月01日
情報基盤センター

postmanでは、理研の内外からpostman宛に送付される電子メールについて、ウイルスが含まれているものをサーバー側で自動検知し隔離する『アンチウイルス機能サービス』を御提供しております。この機能におけるウイルスの取り扱い方法は以下のようになっておりますので御注意下さい。

このウイルス検知機能は、postman上を流通するメールをサーバー上で自動的にウイルス走査するものですが、これらのメールのうち、ユーザー側メーラー(OutlookやNetscape、Eudoraなど)において自動復号化されることのないメール 1 については、ウイルススキャンを行わない仕様になっております。

これにより、上述のような状態のメールは、それがウイルスを含んでいてもサーバー上で隔離されずにユーザーのメールボックスまで到達しますが、この時のメールは既にウイルスが不活性化 2 されており、それがそのままパソコン上で活動することはありませんので御安心下さい。

ただし、サーバーがカプセル化したメール 3 から、意図的に、手動もしくは何らかのツール等を使用して内包物を展開しますと、一旦は不活性化されていたウイルスを、感染力のある有効なウイルスへと再生させることは可能です。カプセル化されたメールを意図して展開する際は、ウイルスを活性化させる場合がありますので、くれぐれも御注意下さい。

また、不活性化されていても、ウイルスに該当するプログラムパターンを持つメールメッセージがパソコン上に配置されることにより、パソコン上で動作しているアンチウイルスソフトウェアが『ウイルスを発見した』旨の警告を出すことがあります。この場合も、このウイルスは活動力の無い状態になっておりますので、このままであればウイルスに感染することはありません。該当するメッセージをそのまま廃棄して下さい。

[1] 宛先不明等でサーバーから返送されるものはカプセル化されており、そのままでは中身がメーラーからは見えない。配送経路中の障害等により情報が欠落したメールは、添付ファイルを正しく再生することができないため、仮にウイルスが含まれていたとしてもそれは壊れていて動作しない。
[2] メーラーは、カプセル化されたメッセージについては通常のメールとは違うものとして扱うため、メール中のウイルスコードは感染活動を開始するためのきっかけを得られず、活動する事ができない。
[3] 特定の文字列を付加したり特別な書き換えを行う等して、元々のメールメッセージが直接見えない形に変化させること。現実の郵便で例えれば、宛先不明の郵便物をいったん別の封筒や箱に入れて差出人に送り返している状態。