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# 2023年度から2024年度に延長された共有ストレージとプール型の計算リソースについては、猶予期間中(2024年4月2日から4月16日)に購入をお願いします。
共同利用計算機HOKUSAIはスーパーコンピュータHOKUSAI BigWaterfall(HBW)とデータ科学基盤HOKUSAI SailingShip(HSS)からなります。
HSSでは利用者にシステムインフラを、計算資源/共有ストレージ/ネットワークを仮想化することにより提供します。
- 1. データ科学基盤 HOKUSAI SailingShip(SS)の概要
- 2. 利用負担金
- 3. 利用規約と運用実施手順
- 4. 利用案内
- 5. オンライン申請システム(hss-desk)
- 6. OpenStack管理コンソール
1. データ科学基盤 HOKUSAI SailingShip(SS)の概要
システム概要
- 運用期間:2020年10月19日から2026年5月末まで
- データファーム
- 30 PB、EXAScaler(Lustre)ファイルシステム、350 GB/s
- CPUファーム
- FUJITSU Server PRIMERGY CX2550 M5 440 node、21,120コア、1.62 PFlops
- Intel Xeon Platinum 8260 (2.40 GHz、24コア)、2 CPU/node
- 384 GB (DDR4-2933)、SSD 1.92 TB、10GBASE-Tx2
- PIaaS (Private Infrastructure as a Service)
- Mirantis Cloud Platform (MCP):OpenStackの商用ディストリビューション
- CPUファーム、データファーム、ネットワークをMCPで仮想化し、利用者毎にシステムインフラをテナントとして提供
データファームは研究情報管理システム(理研内からのみ)のストレージインフラとしても利用可能です。
通常のSSの利用方法と同様に、プロジェクト作成後に確保した共有ストレージを利用できます。
ただし、それぞれの利用方法で領域は共通ですが、お互いのデータを見ることはできません。
AI関連研究でGPUをご利用になりたい方は、革新知能統合研究センターが所有するディープラーニング解析用大型計算機RAIDEN(理研内からのみ)もご参照下さい。
2. 利用負担金
利用負担金の対象となるサービスや利用料などは、情報統合本部が提供する情報システムサービスに係る利用負担金の取扱いについて(平成30年7月3日通達第99号)で定めらています。
プール型の計算リソース
- 利用期間は月単位で年度末までの利用で事前に購入
- 日割りは行わない
- 2vCPU(1CPUコア)を1ヵ月の利用で360円
- 2vCPUあたり、メモリ8GB、ローカルストレージ(SSD)36GBを割り当て
オンデマンド型の計算リソース
- あらかじめリソースを購入しておき、実際に利用した分だけそこから差し引かれる
- インスタンスの状態は多数あるのでご注意ください。どの状態が課金の対象となるかどうかは、HOKUSAI SailingShip利用手引書”3.12 起動後のVM(インスタンス)動作状態”をご覧ください。
- 2vCPUを720時間の利用で360円
- 2vCPUあたり、メモリ8GB、ローカルストレージ(SSD)36GBを割り当て
共有ストレージ
- 利用期間は月単位で年度末までの利用で事前に購入
- 月の途中からでも日割りは行わない
- 確保するストレージ容量について1TB当たり1月180円
- 1TBあたり270,000個のinodeが割り当て。
ポイント購入の注意点
オンライン申請システムでポイントを購入し、ポイントで購入金額分の計算リソースやストレージを確保できます。
ポイントの購入単位は360ポイントで360円となります。
購入したポイントは年度末まで有効で、ポイントの返却はできません。
また、一旦ポイントを計算リソースやストレージに変換したら、ポイントに戻すこともできません。
支出振替のスケジュール
利用負担金の支払いは支出振替によって行いますが、支出振替は原則的に以下のスケジュールで行う予定です。
例えば、4月にポイントを3万円分購入した場合7月に全額支出振替されます。
- 6月末までの購入分:7月に支出振替(2024年度は8月に支出振替)
- 9月末までの購入分:10月に支出振替
- 12月末までの購入分:1月に支出振替
- 2月半ばまでの購入分:2月に支出振替
- 年度末までの購入分:3月に支出振替
期限までに申請が承認が完了されたものが対象で、特別な対応が必要な場合はメールでお問合せ下さい。
外部資金の注意点
文科省(科研費・JSPS・JSTを除く)、JAXA、NEDO、経産省、国交省課題については、ご利用の場合は外部資金室に支払可能か、支払い方法、年度末の締切日、その他条件などをお問合せ下さい。
【問い合わせ先】gaibushikin-toiawase [at] riken.jp
外部資金をご利用の場合はポイントや計算リソース、ストレージを使い切るようにして下さい。
3. 利用規約と運用実施手順
利用前に利用規約と運用実施手順を必ず一読し、遵守いただきますようお願いします。
データ科学基盤・システム利用規約(日本語) | 令和6年4月1日改定および施行 |
データ科学基盤・システム利用のための運用実施手順(日本語) | 令和6年4月作成 |
HSSの利用方法や申請方法については、オンライン申請システム(hss-desk)からHOKUSAI SailingShip利用手引書やオンライン申請システム利用手引書をダウンロードできるのでご覧ください。
4. 利用案内
プロジェクトの申請方法
- オンライン申請システムでプロジェクトを作成。
- オンライン申請システムでポイントを購入し、ポイントで計算リソースやストレージを確保。
- OpenStack管理コンソールでテナント(システムインフラ)を仮想環境で構築。
- テナント内のVMや共有ストレージを利用。
お試し利用
SSを初めて利用する場合はお試し利用をすることができます。
SSにおけるPIaaS利用支援
PIaaS利用支援としてテナント上のシステム構築の支援を行います。
プロジェクトの管理と安全保障輸出管理
- HSSはテナント(システムインフラ)貸しという形態ですので、研究室の計算サーバなどと同様に、プロジェクトについては支払責任者に管理していただく必要がございます。
- プロジェクトメンバーやテナント利用者の中に、研究インテグリティ・経済安全保障本部が行う審査票(安全保障輸出管理参照)にて承認を受けていない外国人や非居住者がおられる場合は、同部への審査票の申請が必要になります。その場合、プロジェクトメンバーが申請を行ってください。
- なお、理研では外国人、非居住者の採用や受入れにおいては審査票の承認が必要になっており、審査票が承認されている方は改めて申請する必要はありません。
リソースのデフォルトの上限と変更申請
ポイント購入や計算リソースにはデフォルトで以下の上限が設定されています。
- ポイント購入の最大値は100万円。
- 共有ストレージは最大値はデフォルト100TB。
- オンデマンド型の最大実行vCPU数を768vCPU。
上限値の変更はで受け付けます。プロジェクト名、変更するリソース、変更後の値、利用目的を入して下さい。
ネットワークアドレス数の追加
プロジェクトで利用する4種類のネットーワークアドレスの追加はで受け付けます。
(ネットワークアドレスの詳細はHOKUSAI SailingShip利用手引書参照。)
プロジェクト名、ネットワークアドレスの種類、必要なアドレス数、利用目的を記入して下さい。
ただし、理研グローバルFIPアドレスの追加については、詳細は都度案内しますが、以下の手順となります。
- こちらで理研グローバルFIPアドレス追加依頼
- 割り当てられた理研グローバルFIPアドレスをVMに設定
- 理研グローバルFIP設定後、理研ローカルFIPをプロジェクトから解除します
- 監査やDNS設定のために、サービスポータルからグローバルアドレス申請
また、理研グローバルFIPを設定されたVMについては、セキュリティグループに加えてfirewalldかiptablesなどを追加で設定し、必要最小限だけ許可してください。
理研退職時や理研のメールアドレスが変更される場合
- プロジェクトメンバーが理研を退職される場合は、オンライン申請システムでプロジェクトメンバーから削除してください。
- その後、ssアカウントを停止するためににメールをしてください。
- プロジェクトを終了される場合はお知らせください。
- 客員研究員などに身分が変わる場合は、理研Aメールの”@a.riken.jp”の転送先の設定を必ずしてください。
- 身分変更後にオンライン申請システムにログインして、ssアカウントに登録している”理研メールアドレス”を変更してください。
- 情報システム部が確認して、変更することもあります。
- 一時的に理研の身分がなくなる状況で、プロジェクトメンバーとして利用を継続されたい場合は、にご相談ください。
5. オンライン申請システム(hss-desk)
- アクセスには理研認証基盤を利用
- プロジェクトの申請と承認
- プロジェクトの新規申請やプロジェクトの情報やメンバーの管理
- ポイントやリソースの購入
- 申請の参照と承認
- 案内
- HOKUSAI SalingShip利用手引書
- オンライン申請システム利用手引書
- ポイントシミュレータ
6. OpenStack管理コンソール
https://hssa.riken.jp/ (hssa cluster, プール型)
https://hssb.riken.jp/ (hssb cluster, オンデマンド型)
- 理研内(もしくは理研VPN)からのみアクセス可能
- テナントの管理:VMの構築やネットワーク設定など
連絡先
HSSについて問い合わせはHSS連絡先をご覧ください。